『東大卒医師が実践する株式より有利な科学的トレード法』を読んで
オプションとは何か?
オプションはデリバティブの一種で売買するのはあくまで権利
買い建ては「ロング」、売り建ては「ショート」
買い手は「ホルダー」、売り手は「ライター」
オプションにはコールとプットがある
コールは「買う権利」プットは「売る権利」
オプションは「特定の満期までに、原資産株式などを売買する権利」なのですが、
この権利を行使できる日の違いによっても、2つのタイプに分けられる
・アメリカン・タイプ →米株オプションなど
満期日までのいずれのときにも権利行使することができる
・ヨーロピアン・タイプ →日経225オプションなど
満期日にしか権利を行使できない
指数オプションは、ほとんどが満期日にしか権利を行使できないヨーロピアン・タイプ
注意すべきことは、最終取引日は満期日の前営業日(通常は第3木曜日)
満期日(通常は第3金曜日)には取引できない(そのほかに満期日が毎週金曜日のウィークリー・オプションもある)
また、原資産が株価指数という実態のないものであるため、
権利行使にあたって現物で決済するということは不可能。そのため、権利行使は差金決済になる
イン・ザ・マネー 本質的価値が出る状態
アウト・オブ・マネー 本質的価値が出ない状態
アット・ザ・マネー 原資産価格が権利行使価格と同じ状態
ニア・ザ・マネー 原資産価格が権利行使価格に近い状態
本質的価値と時間価値
オプション価格は本質的価値と時間価値の合計
本質的価値とは
本質的価値とは、現時点でオプションの権利を行使することにより、
原資産を市場価格に比べてどれだけ価格的に有利に買えるか(あるいは売れるか)
を示しています。つまり、権利行使価格と株価の差額を表します。
後述するように、オプションの時間価値は満期時には0になるので、
本質的価値は、満期時にそのオプションを売却できる価格ともいえる
時間価値とは
オプションの満期までいくらか時間がある場合、満期までに相場の局面が有利に展開し、
権利行使によって得られる利益が多くなる可能性があります。この「将来、本質的価値が上がるかもしれない」
という期待に対して付けられた価値が時間価値です。時間価値は、
「満期日までの時間余地」と「満期日までに利益になる確率の高さ」の2つの要素からなります。
オプション価格を変化させる要因は6つ
①株価
②権利行使価格
③満期日までの残存日数
④将来の株式のボラティリティ
⑤将来の無リスク金利
⑥将来の配当
この中で最も大切な要素は、ボラティリティ
ボラティリティとは、リターンの1年あたりの標準偏差のこと(厳密には、日々の対数リターンの標準偏差を年率換算したもの)
ボラティリティには2種類ある。
・ヒストリカル・ボラティリティ(HV)
過去のデータから計算される標準偏差です。過去のデータとしては、直近の20日、60日、100日などにすることが多い
・インプライド・ボラティリティ(IV)
実際に取引されているオプション価格から、ブラックショールズ方程式などを使って逆算して計算されるボラティリティ
基本的にインプライドボラティリティを参考にしている。
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